「競売(けいばい)」って何?
競売とは?
いろいろな事で申し立てられます。住宅ローン、不動産担保ローン、借金、保証人になった借金、管理費、担保提供している債権など、いろいろな債権(借金など)が約定通り支払わられず、債権者(権利者)が裁判所に競売申立を行い、管轄する裁判所の指導のもと、新聞や業界紙、インターネットなどを用いて競売公告を行い、入札制度により最高価格を申し出た者に売却をするシステムの事です。
任意売却とは異なり、市場価格より低い価格で落札されてしまう可能性があります。
過去の落札相場を見ても、一般市場価格より大幅に低い価格、約2~3割安く売却されてしまいます。従って、任意売却よりも多く残債務が残ってしまう事があります。
競売で落札されたら…
落札者の意向にて立ち退きを命じられます。
競売で落札した人に対して異議申し立てはできません。 また、立退き料がもらえると信じている方もいらっしゃいますが、 落札した人は立退き料などを支払う義務はありません。
引越し資金も確保できないまま、立ち退かざるえなくなります。
競売申立をされてしまったら…
まずは、「競売開始決定通知」が所有不動産に届くと同時期に、管轄裁判所で「配当要求等の終期公告」が閲覧可能になります。
※配当要求等の終期公告とは…
「競売事件番号」、「対象不動産の土地の地番」、「建物の家屋番号」など競売事件の記録簿のような紙面が公開されます。
その「配当要求等の終期公告」を見て、関連する不動産業者や法律関係者、マスコミ、関係会社などの訪問や手紙などの配布が連日のように行われます。
また、後に新聞・業界紙・インターネットなどで公表されてしまう為、ご近所の方に競売になっていることが知れ渡ってしまいます。
競売の入札を考えてる方や、競売の落札者や、所有者だった方に対してビジネスをしようとして占有者らしき業界の人が、ご近所の方々に不審な人が物件を占有していないか聞き込みに回ることもあります。
落札後、借金は?
競売になると、市場より低い価格で売却されてしまう為、残債務は任意売却に比べて多く残ってしまうケースがほどんどです。
その残った債務などの交渉や、手続きなどはご自身で行わなくてはなりません。
また、その対応を怠ると、今度は給与差し押さえや、他財産等の差し押さえなどの手段で債権を回収しようときます。
知識のない方の交渉では、債務者側に柔軟に対応してもらうことが困難になってくる場合もあります。